「超少女まぶさび宇宙」篠原資明





展示風景
手前- 寺田就子「かすかな水音- ii」  壁面- 竹中美幸「闇の粒」




篠原資明企画「超少女まぶさび宇宙-竹中美幸:寺田就子」も2週目。
連休のはざまにもかかわらず、たくさんの方々にお越しいただいています。

今日は、企画者である篠原資明氏のご紹介です。
篠原氏は京都大学大学院教授であり、哲学者、詩人、美術評論家としても知られ、2014年からは高松市美術館アート・ディレクターをつとめています。


篠原資明(しのはら・もとあき) 
1950年、香川県に生まれる。京都大学文学部哲学科卒。
京都大学大学院文学研究科(美学美術史学専攻)修了。京都大学文学博士。
京都大学文学部助手、大阪芸術大学助教授、東京芸術大学専任講師などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。その間、京都市立芸術大学、名古屋大学、慶応大学、東北大学、東京大学などで、非常勤講師をつとめるとともに、ローマ大学客員研究員も兼任。
2005年4月~2015年3月 国立美術館外部評価委員。2010年10月~2013年10月 美学会会長。2011年10月より日本学術会議連携会員。2014年4月より高松市美術館アート・ディレクターも兼務する。
京都大学では、総合人間学部人間科学系に所属し、同じく大学院では、人間・環境学研究科の共生人間学専攻・思想文化論講座(創造行為論分野)に所属する。
専門は、哲学・美学。詩人(日本文芸家協会会員)、美術評論家(国際美術評論家連盟会員、2014年1月より日本美術評論家連盟常任委員)。
自らの活動を「まぶさび」の理念のもとに統括し、知・行・遊からなる「まぶさび庵」を主宰する。

まぶさび庵の扉
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mabusabi/

ブログ|マブサビアン  
http://mabusabi.blog.so-net.ne.jp/



「まぶさび」とは、「まぶしさ」と「さびしさ」を掛けあわせた、篠原氏による造語で、近代以降に見受けられるようになったガラスやプラスティックなどの透明素材、反射・反映素材が我々にあたえた「すきとおり」と「まばゆさ」に対する美的感覚を、「さび」のこころで受けとめようとするものです。

PEELER|篠原資明インタビュー
http://www.peeler.jp/people/shinohara/



今回の展覧会は、透明樹脂や映画用フィルムを用いた作品を手がける竹中美幸と、鏡やガラスなど、光の透過と反射を思わせる素材をあつかう寺田就子を、「まぶさび」の美学の見地から捉える特別企画です。同じような透明性をもった素材を扱いながらも、それぞれが「すきとおり」と「まばゆさ」に対して異なる意識を持っていることがうかがわれます。
10月3日(土)16:00からは、篠原氏をまじえたアーティスト・トークを予定しております。
是非ご参加ください。


◇鼎談: 超少女たちとまぶさび宇宙
10月3日(土) 16:00~ (予約不要)